イスラーム教の理解を深めるために:共通点と違いから見る宗教間のつながり

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イスラーム教の神「アッラー」ってどんな存在?

イスラーム教では、神を「アッラー」と呼びます。アッラーは唯一絶対の存在で、他の何かを崇拝することは許されていません。だから、日本で言う八百万の神々みたいな考え方は、イスラームでは全然違うんです。あと、神様を信じない無神論者のことも、イスラームではかなり厳しい目で見られるんですよね。

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ユダヤ教やキリスト教との関係

イスラーム教って、実はユダヤ教やキリスト教と兄弟みたいな関係なんです。3つとも、同じ神を信じているんですよ!驚くかもしれませんが、実は共通点が多いんです。ただ、神様が人間にメッセージを送る方法、つまり預言者が違います。ユダヤ教ではモーセ、キリスト教ではイエス、イスラーム教ではムハンマドが神から啓示を受けたとされています。

ユダヤ教は、旧約聖書だけを聖典としていますが、神様はユダヤ人にだけ向けられていると考えています。一方、キリスト教では、旧約聖書に加えて新約聖書も聖典としていて、イエス・キリストを「神の子」としています。イスラーム教では、旧約聖書や新約聖書も尊重しているものの、最も大事な聖典は『コーラン』です。そして、神様は「生みも生まれもしない存在」とされているので、キリスト教で言う「神の子」という概念は、イスラーム教では受け入れられていないんですね。

イスラーム教の始まりと広がり

イスラーム教の始まりは、570年頃、今のサウジアラビアのメッカで、預言者ムハンマドによって伝えられました。日本では昔、「回教」なんて呼ばれていたこともありましたね。「左手にコーラン、右手に剣」なんてフレーズで、イスラーム教が戦闘的な宗教だと思われることもありますが、これは大きな誤解です。むしろ他の宗教に対しては寛大な態度をとっています。イスラーム教徒たちは、神様はアダムとイブの時代から存在していて、ムハンマドはそのメッセージを最後に伝えた預言者だと信じています。

他の宗教とのつながり

イスラーム教は、ユダヤ教やキリスト教を兄弟のように捉えていますが、モーセやイエスを「神の子」とする考え方には納得していない部分があります。ちなみに、イエスを「神の子」ではなく預言者として扱う考え方は、昔、キリスト教のネストリウス派という一派がイスラーム教に影響を与えたと言われていることもあります。

日本でのイスラーム教への印象

日本では、イスラーム教に対してあまり良いイメージを持たれていないかもしれませんね。特に、ニュースで断片的な情報を耳にするだけでは、なかなか深く理解することは難しいでしょう。でも、イスラーム教についてもっと知ってみると、他の宗教と共通する部分や、イスラーム教徒が大切にしている考え方に気づくことができると思います。そして、いろんな宗教のことを理解することこそが、私たちが平和や幸せに向かって進むための大事な一歩だと思います。

用語

・イスラーム教
イスラム教に同じ。
中東で生まれた一神教。
信者数は2020年時点で18億~20億人。610年に成立し、信仰の対象は唯一神であるアッラーである。聖典はコーラン。宗派は主にスンニ派が多数を占め、シーア派は少数派として存在している。聖地にはサウジアラビアのメッカとメディナ、さらにイスラエルのエルサレムが含まれる。

・ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ
570年頃~632年6月8日
イスラム教の預言者。
神が遣わした最後にして真の預言者とされている。

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